背景

開発の背景

定食
ごはんが少ない・・・

ある日、同僚の女性と昼食に行ったのですが、彼女は米屋で働いているにも関わらず「ごはん少な目で」と注文していました。ごはん好きなはずなのに、なぜ少な目に注文するのか?と聞いたところ「ごはんは好きだけど、炭水化物ダイエットをしていて、いつも少な目か、おかずだけの時もたまにある」とのことでした。確かに周りのお客さんの注文を聞いていると、「ごはん少な目で」と注文している人が何と多いことか・・・。それは女性に限ったことではなく、男性でも「ごはん少な目」で注文している方が多くいました。

「お米が嫌い」という人に会ったことはないのですが、ダイエットの敵にされてしまっている事が非常に悲しい・・・それが本商品開発に至った最初の動機でした。調査をしてみると、お米が嫌いな方は殆どおらず、食べたいけれども敢えて食べる量を”減らしたり””食べない”方が多い事に気付かされました。また、中にはダイエットや健康のため、白米の代わりに玄米を食べたり雑穀米にして食べたりするものの、味や食感が苦手な方が多い事や、雑穀を食べてみたいが「面倒くさい」「どんな雑穀が良いのかわからない」というお悩みがあるという点に着目しました。

そこで、”白米の様にもちもち感があって、ごはん好きの方にも満足していただける、白米と雑穀をあらかじめ配合した商品” はニーズがあるのではないかと考えました。商品設計のキーワードを「ごはん好きの方も満足」「簡単炊飯」「白米と雑穀をあらかじめ配合」「値ごろ感」に設定して開発を始めました。「ごはん好きの方も満足」は、やはり創業明治35年の米屋である神明が得意とする点です。ポイントを”もちもち感”に置いて、白米の配合と雑穀の素材選定や加工方法、白米と雑穀の配合内容を試行錯誤し、一般消費者の方にモニターになって頂きそのお声を反映して、もちもち感を出せる配合が完成しました。ただ、一番難しかったのが「白米と雑穀をあらかじめ配合」で、「値ごろ感」も両立させる必要があった事です。

日本ではお米を精米する際に、精米工場で玄米から精米にするのですが、精米された米の中に米以外の穀物が混ざっていると問題なので、精米工場で米以外の雑穀を取り扱う事は非常にリスクが高いのです。そこで、精米工場に精米と雑穀をブレンドする専用設備を設置しました。我々としては大きなチャレンジだったのですが、専用の設備を作る事によって量産が可能となり「値ごろ感」も実現でき、「白米と雑穀をあらかじめ配合」する事ができたのです。「簡単炊飯」のため、お米は無洗米加工されたものを使用、玄米は炊き易さと食べ易さにこだわって加工を施し、いつものお米と同じ炊き方でおいしく召し上がって頂けるようにしました。

「こめからだ そのまま炊ける雑穀ごはん」は雑穀ごはんの良さを残しながら白米のように食べやすい仕上がりですので、是非、皆様にお試し頂きたいです。